最後の台詞は『世界が私を嫌っても』
今日2022年12月15日(木)より下落合のTACCS1179にて劇団劇作家の『世界が私を嫌っても』が上映される。
昨夜そのリハーサルを見学させて頂いた。
久しぶりの劇場ライブ演劇鑑賞だった。
平林たい子没後50周年記念の舞台だが、上映中の映画「伊藤千代子の生涯」(東京の今年最後は12月24日南大塚ホールhttps://peatix.com/group/11693664)の伊藤千代子が登場する。
諏訪での成績トップを争った二人の関係は知られているが東京で二人がどう言う関係だったは分からない。
この芝居の脚本を書かれた有吉朝子さんは二人が東京で再開し交錯する展開に仕上げている。
フィクションだが十分ありうる話だと思う。
この舞台の白眉はたい子と千代子の関係だ。
有吉さんは映画「わが青春つきるとも」の情報を初めて耳にしたときは本当に驚いたと言われます。
全く同時期に行われるこう言う巡り合わせになるとは思われていなかったようです。
時代が千代子を必要としているような気がしてならないそうです。
舞台ではキッパリとしたたい子ともの静かな千代子の性格の対比がはっきりと示されていた。
しかし
脚本によると千代子はたい子に東京でこう働きかけている。
ーー
千代子
私の夢は革命、その次が教育。私は怯まない。夢が無ければ死んだも同じ。
千代子
国家権力は我々を弾圧する。検挙、投獄、拷問…。
千代子
だから、たいちゃんの助けがいるの、力が必要なの。奮い立たせて、人民を。勇気づけて欲しい、労働者を。文学には社会を変える力がある。そうでしょう?
ーー
千代子はキッパリと闘う闘士となって、たい子にこう働きかけている。
芝居の最後の台詞はタイトルの『世界が私を嫌っても』 でした。
エンディングがこの台詞で余韻の残るものとなりました。
二人のことをもっと知りたいと思いました。
舞台は今日15日(木)から18日(日)まで行われています。(ライブ配信もあり年末まで視聴可能の由)
演劇ライターの方が書かれた稽古場レポートが参考になります。
https://spice.eplus.jp/articles/311770
公式サイト
https://www.gekisakka.net/post/【公演情報】劇団劇作家主催12月公演-平林たい子没後50周年記念『世界が私を嫌っても』10月13日前売り開始
pv動画 https://youtu.be/ltNoS8nRTCw
PS. 劇団劇作家は劇作家だけの劇団というユニークな劇団です。
脚本は有吉朝子さんhttps://www.gekisakka.net/ariyoshi
演出は文学座の西本由香さんです。http://www.bungakuza.com/member/prof/nishimoto-yuka.htm
制作は青年劇場の福山啓子さんhttps://ja.wikipedia.org/wiki/福山啓子
です。
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