映画「ラーゲリより愛を込めて」を観た。 (生きる希望を捨ててはいけません)
映画「ラーゲリより愛を込めて」を観た。
(生きる希望を捨ててはいけません)
無実のスパイ容疑とは何なのか?なぜそれを山本は許したのか?
映画を観ていない妻と議論になった。山本が原を許したことによってこの映画は深いものになっていると思うが、妻には通じなかった。
この映画を観ていて「人間の条件」の中の梶の言葉を思い出した。「社会主義の為の使役が資本主義のための使役よりもましだとは私には思えない」という古い言葉が思い出された。映画「伊藤千代子の生涯」の中で印象に残っているのは赤旗の歌を監獄の中で囚人たちが声を揃えて歌う場面だがこの映画で出て来る赤旗の歌は印象に残らなかった。
60万人もの人がシベリアに抑留されたという。それはすなわち強制労働であり、戦争終結後に行ってはならない国際法違反である。
昔上田耕一郎議員がシベリア抑留者の賠償について国会で質問していたことを思い出す。
この映画は辺見じゅん原作の「収容所から来た遺書」を映画化した史実である。
ロシアのウクライナへの侵略戦争が続く中でこの映画は日本の軍備拡張路線を批判していると見えるのは私だけだろうか?
この映画は一見に値します。
以下の凄い配役です。
【主要キャラクター】
●山本幡男(二宮和也)
事実無根のスパイ容疑により、妻と4人の子どもを日本に残してラーゲリに収容される。妻との再会の約束を果たすため、「ダモイ(帰国)」を信じ、劣悪な環境の中でも捕虜たちを励まし、生きる勇気を与え続ける。
●山本モジミ(北川景子)
山本幡男の妻。元教師で、幡男が捕虜になってからは4人の子どもを女手ひとつで育て上げる。夫と交わした再会の約束を信じて帰国を待ち続ける。
●松田研三(松坂桃李)
戦場で足がすくみ戦闘に参加出来ず、目の前で友人を亡くした経験から、自らを「卑怯者」と思い悩む。心の傷を抱えながら、山本と共にラーゲリでの生活を送る。
●新谷健雄(中島健人)
生まれつき足が不自由なため徴兵されなかったが、漁の最中に捕虜となる。故郷の兄弟を常に気にかけ、労働作業中に出会った子犬をクロと名付け、食料を分け与える優しい青年。教育を受けておらず、山本からは読み書きを教わる。
●山本顕一/壮年期(寺尾聰)
山本幡男の長男。10歳の時に満州ハルピンからの帰国途中、ソ連軍の爆撃にあい、父親とは離ればなれに。父の姿や言葉、家族の思い出を胸に、母を支える。
●相沢光男(桐谷健太)
ラーゲリ内においても軍人時代の「軍曹」という自らの階級にこだわり、一等兵であった山本や松田らに高圧的な態度を取り、特に山本を敵対視する。
●原幸彦(安田顕)
山本にロシア文学の素晴らしさを教え、彼の人間形成に大きな影響を与えた同郷の先輩。ラーゲリで追い詰められた末にとってしまったある行動により、心を閉ざしてしまう。
●クロ
労働作業中の捕虜たちの前に現れた黒毛の犬。親からはぐれた様子を見かねた山本がラーゲリに連れ帰る。新谷らに食料を分け与えられ、いつしか生活を共にするようになる。
参考Facebook記事
山下満昭さんの感想文
宮原たけしさんの感想文
三上智恵さんの感想文
長勢了治さんの感想文
(山本さんに遺書を書かせたのは瀬島龍三さんだとか)
音源
https://www.facebook.com/reel/562566045205420?fs=e&s=TIeQ9V
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