「私には祖国はない」 フジコ・ヘミング
昨日BS3で「フジコ・ヘミング ショパンの面影を探して 〜スペイン・マヨルカ島への旅〜」を観た。
90歳を超えてパリからスペインのマヨルカ島まで耳に良くないと空路でなく陸路で旅をする気概に圧倒される。マヨルカ島にはショパンとジョルジュ・サンドが暮らしたのでその足跡を追う旅だった。
ピアノを弾く姿は鬼気迫るものがあり、ショパンもリストなどの演奏も素晴らしい。
2回のコンサートの最後はショパンの「革命」。
NHKは何の説明もなく番組は静かに終わった。
しかし番組の作成者の意図は伝わった。
ショパンはロシアの侵略に反対する革命運動を海外から支援していたのだ。
「革命」の背景について詳しい説明があったので紹介します。
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ショパンの「革命のエチュード」と名付けられたピアノ曲の背景にある怒りは母国の自由・平等を求めて立ち上がった独立運動の挫折に対する怒りがあった。
ショパンの「練習曲第12番ハ短調作品10―12」は、一度聴いたら忘れることができない名曲である。
クラシック音楽になじみが少ない人でも、一度は聞いたことがある激しいオトが連続する曲である。
なぜ、この曲が多くの人に愛され、心を揺さぶってきたのか。
その理由は、激しい旋律の背後に怒りと絶望が渦巻いているからである。
フランス革命で目覚めた人間の尊厳・自由・平等・博愛の精神を求めて、ショパンの祖国・ポーランドの民衆が立ち上がったが、帝政ロシアの武力で抑え込まれてしまった。
この時、肉体も弱く、亡命先のフランスにいて蜂起に参加できなかったショパンの苛立ち・怒りがこの曲のベースになっている。
1831年のワルシャワの蜂起。
その挫折・怒りがこの曲を動かしている。
ショパンの祖国を思い、曲に込められた激しい怒り・憤りが熱気を帯び、唸りを上げて聴衆と共鳴し合っただろう。
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https://www.leadest.net/2018/01/29/ショパンの-革命-は怒りに満ちている/
ショパンの「革命」は怒りに満ちている - 中央林間/相模大野の個別指導塾LEADEST(リーデスト)|高校受験・大学受験・学校補習・おすすめランキング上位の学習塾!
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「革命」フジコ・ヘミング
番組案内
https://www.nhk.jp/p/ts/1K2MK4QN7P/
どの国にも
攻めて行こうとは思わない
「私には祖国はない」
フジコ・ヘミング 公彦
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