「時代閉塞の現状」から 平和を守る旗幟鮮明に
戦争の足音が聞こえてくる
「時代閉塞の現状」から
平和を守る旗幟鮮明に
以下JAの新聞の文芸アナリスト 大金義昭氏の記事からの一部です。
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明治43年に20代半ばの石川啄木が「時代閉塞の現状」をしたためた背景には、「大逆事件」で幸徳秋水らの死刑を強行する明治末期の暗い世相があった。日露戦後の軍備増強路線がまかり通り、東京・大阪に社会思想を取り締まる特別高等警察が設置されていく時代だ。
この評論で啄木は行き詰まる「自然主義」思潮を批評し、「時代に没頭(ぼっとう)してゐては時代を批評する事が出來ない」と唱え、「嚴密に、大膽に、自由に『今日』を研究して、其處に我々自身にとつての『明日』の必要を發見しなければならぬ」と説いた。間もなく啄木は肺結核で夭折。評論「時代閉塞の現状」は、死の翌年に当たる1913(大正2)年に『啄木遺稿』(土岐善麿編・東雲堂書店)として刊行された。
「賢者は歴史に学ぶ」と言われる。過去は未来を映し出す鏡だ。「ふり返れば未来」という言葉もある。「時代閉塞の現状」から戦争の足音が幻聴のように聞こえてくるが、家族農業に携わり、SDGsを唱えてJAグループに結集する老若男女こそ、平和を守る旗幟(きし)を鮮明にすべきときではないか。
https://www.jacom.or.jp/noukyo/closeup/2023/230125-64262.php
頑張れJAの若者!
戦争の足音が聞こえてくる
「時代閉塞の現状」から
平和を守る旗幟鮮明に
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