短歌コラボ

facebook

">facebook

« 生まれ月 | トップページ | 国民を守るためなどでない »

2023年2月21日 (火)

春の雪

2023222()

  • 2d0cd30410b2477eba9eb2f4107e4340

大津留公彦


春雪を

浚うリズムに目覚めたり

 規則的なる四拍子なり

 

岩海苔に

二人の母のかんばせと 

 強き香りの潮風思う

岩海苔を

掻く人の居おり二三人

 母のような姿の人も

 

亡き父や

孫とを繋ぐ凧の糸

 天まで届くように繋げり

 

切れ凧の

川を渡るを追う父や

 はるばる尋ねて来し孫のため

忽然と

舞い来る風の畦を焼く

 葛飾早稲の豊穣の地の

 

早春の

道造の墓花のなし

 多宝院なる谷中の寺に

早春賦

流れて漲る思いあり

 歌を詠むこと一番目である

|

« 生まれ月 | トップページ | 国民を守るためなどでない »

短歌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 生まれ月 | トップページ | 国民を守るためなどでない »