「敵基地攻撃能力」Q&A
「敵基地攻撃能力」Q&A
Q1 岸田さんは「専守防衛」の範囲と言っているんだから大丈夫では?
A1そんなことはないんです。政府は「敵基地攻撃能力」を「反撃能力」と言い換え本質を隠しています。今まで米が矛で日本は盾でしかなかったのが「敵基地攻撃能力」という矛で身構え「脅威」で周辺国を脅しつけるやり方は「専守防衛」を完全に投げ捨てるものです。
Q2 「極超音速兵器」は中国やロシアも開発を進めているのでは?
A2 中国やロシアが開発すれば「脅威」となり日本が開発すれば「脅威」とならないというムシのいい話はありません。日本が今までそうはならないとしてきた「他国に脅威を与える軍事大国」に様変わりしてしまうのは明らかです。
Q3 何のために「敵基地攻撃能力を持つの?
A3 端的に言えば米国の「統合防空ミサイル防衛」(IAMD)に参加するためです。
IAMDは「対中国包囲網」を敷く為に同盟国と一体で構築するミサイル防衛の仕組みです。
相手のミサイルを撃ち落とす作戦と敵基地攻撃の作成を「攻守一体」で進めるものです。
しかも攻撃対象は飛行場、港湾、鉄道、道路といった社会基盤全てが対象です。
Q4 敵基地攻撃能力を持っても日本は独自の判断で動くのでは?
A4 米軍と同盟国の軍隊は「切れ目のない融合した軍隊」として作戦を行います。
自衛隊が、独自の指揮系統のもとで行動することはありません。日本の防衛とは関係なく米国が戦争を始めれば一体となって攻撃を行いことになります。相手から報復攻撃を受け、焦土化する危険が現実のものになりかねません。2月26日の赤旗日曜版のスクープで全国300基地の化学・生物・核兵器による攻撃に耐える為の強靭化計画がで明らかになりました。
Q5 岸田内閣はなぜ大軍拡を進めるの?
A5 5年間で43兆円も使う震源地は米国です。2020年に米国防長官がGNP2%の防衛費を迫ったのが出発点。ロシアのウクライナ侵略を奇貨として昨年の日米首脳会談で「防衛費の相当な増額」を約束。1月には安保三文書を報告。岸田政権は米国の要求に従い大軍拡を進めています。
Q6 周りの国が軍事力を強化している中どうやって日本の安全を守るのか?
A6 「軍事対軍事」は一番危険です。戦争を起こさないために外交に知恵と力を尽くすことが政治の責任です。日本共産党は米国、中国も包み込む平和の枠組みを作って行く「外交ビジョン」を提案しています。ASEANはいま、プラス日米中ロなど8か国を含む「東アジア首脳会議」という平和の枠組みを強化し「ASEANインド太平洋憲章」(AOIP)を示しています。日本も米国も中国もこの構想に支持を表明しています。
憲法9条を持つ日本がこの方向を推進していくことが一番の安全保障になっていくのではないでしょうか? (3月12日赤旗日曜版参照)
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