三人の詩人たちと家(啄木・西行・俳句)
三人の詩人たちと家
(牧水・白秋・啄木)
(大岡敏昭著 里文出版)
の内啄木の分を読んだ。
啄木の住んだ家の間取りと外観のスケッチが付いている。
宝徳寺・盛岡新婚の家・蓋平館・喜之床・終焉の地など
いずれも今はないが、盛岡新婚の家は新しく修復して盛岡にある。
喜之床は明治村に移築されている。
他は記念碑がある。
多分他にはない家に着目した労作である。
初めて知った2点
1、この中で啄木の父が西行の山家集を愛読していたことを知った。
又啄木の手元にあった本の中に西行の山家集もあったので啄木のかなりの西行への想いが感じられる。
2、渋民で節子と知り合った頃に啄木は俳句を二句残している。(明治32年12月13日の友人小林への手紙の最後)
珍しいので記録しておく。
小障子に鳥の影する冬日和
茶の花に淡き日ざしや今朝の冬
私はこれ以外に啄木の俳句は見たことがない。
以上です。
« energy flowにエネルギーと涙を貰う | トップページ | 天気晴朗でない国思いつつ »
「石川啄木」カテゴリの記事
- ドナルド・キーンの子規と啄木(2024.06.05)
- 2023年度国際啄木学会閉会す(2023.11.27)
- 啄木文学散歩に参加しました(2023.11.25)
- 現代に息づく啄木(長野晃さんの論考から)(2023.09.05)
- 啄木祭と言う定型フォーマット(2023.05.08)
コメント