「こんにちは母さん」と「福田村事件」を観た
ムービックス三郷で2本の映画の梯子をした。
このニ本です。
①こんにちは母さん9:30~11:35
②福田村事件11:45~14:10
少し②の最初が観れなかったが、
どちらも観るべき映画だった。
①はおばあちゃん役の吉永小百合の淡い恋物語だが息子役の大泉洋との親子関係が軸となり人事部長としての友人のリストラや離婚危機の夫婦の問題や大学生の娘の家出など現代的なテーマが次々出て来る。今年92歳になる山田洋次がこう言う現代的なテーマの映画を作れることに感心する。
吉永小百合は昭和20年の生まれだから今年78歳だけれどこの映画でのイメージは恋するおばあちゃんの役どころでもあるが非常に若かった。
https://www.smt-cinema.com/site/misato/index.html
②は100年前の9月1日の関東大震災五日後の6日に千葉県東葛飾郡福田村で実際に起きたの悲劇です。
鮮人(朝鮮人)は殺せという国家権力が作った雰囲気の中で千葉の田舎村で讃岐の薬商人の一団が言葉が変だということで9人(お腹の子を入れると10人)が殺された福田村事件がテーマです。
この時全国で6000人に及ぶ朝鮮人と社会主義者が殺されたそうです。その内の10人の物語です。村長は彼らは商人であって朝鮮人ではないと説得するが、ある女性の怒りの一撃で事件は始まる。
この映画では千葉日日新聞の女性記者はじめ多くの女性が活躍する。
群集心理で虐殺を行うのは男たちだが女たちは個性的で実に存在感がある。
先日観たNHKの関東大震災のドキュメンタリー(大震災 帝都壊滅の三日間)と私の中では繋がるものがあった。
いやー映画っていいものですね。
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