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2026年8月12日 (水)

映画「日本のいちばん長い日」を観て

戦争を終わらせることの難しさを、今こそ考える

映画「日本のいちばん長い日」を観た。

1945年8月14日から15日。

ポツダム宣言を受諾し、戦争を終わらせるまでの、わずか24時間を描いた映画である。

しかし、その24時間は長かった。

あまりにも長かった。

日本が敗戦を受け入れ、戦争を終わらせる。

それだけのことが、なぜこれほどまでに困難だったのか。

映画を観て、そのことを改めて考えさせられた。

「本土決戦」。

「一億玉砕」。

最後まで戦う。

そんな言葉が、戦争を終わらせようとする動きを阻んでいく。

しかし、その「一億」の一人ひとりには、名前がある。

家族がいる。

暮らしがある。

夢がある。

戦争は、その一人ひとりの人生を奪う。

戦争とは「国家」の問題である前に、人間の命の問題なのだ。

そう強く感じた。

そして、この映画を観ていて恐ろしくなったことがある。

戦争は、始めるよりも終わらせる方が難しい。

一度、戦争が始まれば、

「ここまで犠牲を出したのだから」

「負けるわけにはいかない」

「最後まで戦う」

という論理が動き始める。

その先には、さらなる犠牲しかない。

広島に原爆が落とされた。

長崎にも原爆が落とされた。

沖縄では地上戦が行われた。

日本全国の都市が空襲を受けた。

それでもなお、戦争を続けようとする力が存在した。

私は、この映画を過去の話として観ることができなかった。

むしろ、現在の日本への警告として観た。

いま日本では、防衛力の強化が叫ばれている。

軍事費は増え続けている。

長距離ミサイルが配備されようとしている。

「敵基地攻撃能力」という言葉も普通に語られるようになった。

そして「戦争を抑止するために軍事力が必要だ」という。

しかし、本当にそうなのだろうか。

軍事力には軍事力で対抗する。

ミサイルにはミサイルで対抗する。

その先にあるのは、際限のない軍拡競争ではないか。

そして、ひとたび戦争になれば、最も大きな犠牲を払うのは政治家でも軍需企業でもない。

普通の市民である。

子どもたちである。

若者たちである。

戦争を決める人ではなく、戦争を選べない人々が犠牲になる。

だからこそ私は、日本国憲法第9条を守りたい。

戦争をしない。

武力によって国際紛争を解決しない。

この原則を、時代遅れだと言って捨ててしまっていいのだろうか。

むしろ、戦争が世界各地で続いている今だからこそ、その価値は大きくなっているのではないか。

平和とは、何もしないことではない。

外交すること。

対話すること。

相手国の市民の命も尊重すること。

戦争を始めさせないために声を上げること。

そして、軍事力だけに頼らない安全保障をつくること。

それが本当の「国を守る」ということではないか。

8月は、戦争を考える月である。

広島。

長崎。

沖縄。

そして8月15日。

私たちは毎年、戦争を振り返る。

しかし、ただ「悲惨だった」と言って終わってはいけない。

歴史から何を学び、今の政治をどう変えるのか。

そこまで考えなければ、戦争の記憶を未来につなぐことはできない。

「日本のいちばん長い日」は1945年8月15日に終わった。

しかし、平和を守る私たちの闘いは、そこから始まったのだと思う。

二度と戦争をしない国にする。

二度と若者を戦場に送らない。

二度と原爆を落とされる国にも、落とす国にもならない。

そのために憲法9条を守る。

そして、憲法9条を世界の平和のために生かしていく。

それが、戦争で亡くなったすべての人々への、私たちの責任ではないだろうか。

「戦争を知らない世代」だからこそ、戦争を学ばなければならない。

「戦争を知らない世代」だからこそ、戦争をさせてはならない。

平和は願うだけでは守れない。

平和を求める声を、社会の大きな力にしていかなければならない。

8月15日を、単なる「過去の日」にしないために。

あの日から81年。

私たちは今、再び問われている。

戦争する国へ向かうのか。

それとも、戦争をしない国を守り抜くのか。

私は後者を選びたい。

そして、そのために声を上げ続けたい。

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