カテゴリー「まんがで読破」の記事

2010年4月 4日 (日)

「種の起原」を読んだ

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このところシリーズで読んでいる まんがで読破シリーズの ダーウインの「種の起原」を読んだ。
「種の起原」の解説本というよりはダーウインの伝記のような感じだった。

ダーウィンはビーグル号で世界中を旅行し特にガラパゴス島で他とは違う動物に接し「生物は進化する」事を発見する。
神の創造主としての役割を否定されると考えた宗教界からは反駁される。
今も宗教界からは否定されているのだろう。
そうでないと神の存立が許されない。

直接本と関係ないが3つ思った事を述べます。

1.「ガラパゴス現象」
ガラパゴス現象」と言う日本の携帯電話等の発展の様子をあらわす言葉がある。
独自の成長を遂げているため国際的な基準が適用できないものを言う。
これ等はダーウインの種の起原を読んだ人の発案した言葉だろう。
日本のケータイには、ゲーム、ネット、おサイフケータイ等があって世界では標準になれないと言われて来た。

しかし今やiphoneの登場で日本は多機能携帯分野でむしろ遅れていると言われている。
アメリカでは今日、本が読める大きなサイズのiphoneとも言えるIpadが発売された。
文庫本が多い日本でこの重い機器を持って歩く日本人は多くなるかどうかは少し疑問だ。

特に女性にはIpadは過ぎるだろう。
1ヶ月後に日本でも発売になるが私は買うつもりはない。
iphoneに入れてある青空文庫や豊平文庫の小林多喜二や宮本百合子を読む事が先決だ。

2.ダーウインの母方はウェッジウッド家

ダーウインの母方の祖父は陶芸家・企業家であるジョサイア・ウェッジウッドである。
祖父同士は博物学者として、父ロバートと叔父ジョサイア2世(母スザンナの弟)は実業家としてダーウィン家とウェッジウッド家は親密であり、両親など数組の婚姻が結ばれ、近しい姻戚関係にあった。母スザンナはダーウィンが8歳の時に没し、キャロラインら3人の姉が母親代わりをつとめた。ロバートは思いやり深かったが、妻の死によって厳格さを増し、子供たちには厳しく接することもあった。
ウェッジウッド家はダーウィンの誕生当時は既に英国国教会を受け入れていたが、両家とも元々は主にユニテリアン教会の信徒だった。ダーウィン家はホイッグ党の急進的でリベラルな考え方に同調していた。一族の男性は密かな自由思想家で非宗教的だったが、父ロバートはしきたりに従って子どもたちに英国国教会で洗礼を受けさせた。しかしダーウィンは兄妹や母と供にユニテリアンの教会へ通った。
チャールズ・ダーウィン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/チャールズ・ダーウィン

我が家にも英国大好きの妻がいるのでウェッジウッドの食器ががある。
息子はその母の影響で英国に留学した。

ダーウイン家も母親の方が教育的影響力が強かったという事かな。

3.ダーウインが影響を受けたマルサスの人口論は気晴らしに読んでいたもの

マルサスは人類に人口は雪だるま式に倍加するが食料等は一定にしか増加出来ないので人口増加を制限するのは戦争/疫病/飢餓等の災害であると述べている。
ーーー
ロンドンで研究を続けているときに、トマス・マルサスの『人口論』第六版を読んで次のように述べた。
1838年11月、つまり私が体系的に研究を始めた15ヶ月後に、私はたまたま人口に関するマルサスを気晴らしに読んでいた。動植物の長く継続的な観察から至る所で続く生存のための努力を理解できた。そしてその状況下では好ましい変異は保存され、好ましからぬものは破壊される傾向があることがすぐに私の心に浮かんだ。この結果、新しい種が形成されるだろう。ここで、そして私は機能する理論をついに得た...C.R.ダーウィン 『自伝』
気張らしに読んだ本がその人の人生を変える事もあるという事。
ーーー
気張らしに本は読むべきなのだろう。

ダーウインの説は「進化論」と呼ばれているがダーウインは進化と言うよりも「適者生存」という考え方であり、むしろその科学的方法論が評価されるべきなのだろう。
ーー

ダーウィンは、『種の起源』の中で、「evolution」ではなく、「Descent with modification」という単語を使っている。これはEvolutionという語が進歩や前進を意味しており、ダーウィンは進化にそのような意味を込めていなかったからである。
彼は自然選択によって、生物は常に環境に適応するように変化し、種が分岐して多様な種が生じると主張した。そしてこの過程を生存競争、適者生存などのフレーズを用いて説明した。

進化を進歩とは違うものだと認識し、特定の方向性がない偶然の変異による機械論的なものだとした。ダーウィンは進化の概念を多くの観察例や実験による傍証などの実証的成果によって、進化論を仮説の段階から理論にまで高めたのである。
本書の完全な題名は『自然選択の方途による、すなわち生存競争において有利なレースの存続することによる、種の起原』[1]"On the Origin of Species by Means of Natural Selection, or the Preservation of Favoured Races in the Struggle for Life"である。


種の起源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/種の起源
より

ーーーーーーーーーーーーーーー

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2010年2月 9日 (火)

カラマーゾフの兄弟 (まんがで読破20)


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漫画で読破! カラマーゾフの兄弟
を読みました
全10冊の長い本がわずか一冊のまんがで読めた。

なんと人間のいろんな愛憎が込められていることか

オリジナルを読んでないので比較は出来ない。

ドストエフスキーを語りたくてしょうがないかみさんとこれで少しは話ができるかな


以下amazonより

内容(「BOOK」データベースより)
妖艶な美女を奪い合い、長男ドミトリーと淫蕩な父親フョードルが激しくいがみ合う。家族のことに無関心な次男イワンと心を痛める三男アレクセイ。親子の確執は激しさを増し、悲劇は起こる。信仰や死、国家と教会、貧困、父子・兄弟関係など深遠なテーマを含む人間ドラマ。現代の予言者ドストエフスキー生涯最後の作品を漫画化。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ドストエフスキー
1821~1881。モスクワ出身。処女作『貧しき日々』で文壇の寵児となるが、空想社会主義サークルとの関与で逮捕され、シベリアに投獄される。出獄後は持病の癲癇に苦しみながら締め切りに追われる作家生活を送った。ロシア文学の最高峰、国民的作家である

地主フョードル・カラマーゾフの息子たち、性格がお互いにまったく異なる3人の兄弟ドミートリー、イヴァン、アレクセイ(アリョーシャ)と、フョードルの使用人で、その息子であるとは認められていないスメルジャコフの物語である。フョードルの殺害、また、その事件をめぐる裁判を描く。

原作と後外はこの書き込みが参考になります。


直情的な性格の長男ドミートリイは、借金に悩み、遺産の相続や、グルーシェンカという女をめぐって父親と激しくいがみ合う。グルーシェンカのことが原因で、気位の高いカチェリーナとの婚約も破棄される。皮肉屋で知的な次男のイヴァンは、カチェリーナのことを愛しており、カチェリーナを冷たくあしらう腹違いの兄ドミートリイに憤る。皆に愛される性格の敬虔な三男アレクセイは敬愛する老僧ゾシマに導かれ、修道院での生活を始める。

フョードルが死体で発見されたとき、真っ先に嫌疑がかけられたのはドミートリイであった。人々はドミートリィの父親殺しを信じて疑わない。だが、ドミートリィは一貫して無罪を主張する。判決の前日にはスメルジャコフが自殺、直後にイヴァンが危篤と、周辺では不穏な事態が絶えない。そんな中、ついに運命の判決が下る……。

面白い!!, 2008/1/22
By しゃりゃーぴん (びわ湖) -
まえまえから読もう読もうと思っていて、結局読めていないカラマーゾフの兄弟が漫画になっていたので買って読んでみたら大当たりでした。
基本的にストーリーを中心に描いているところがあるので、小説と違って深い思想や人物の心の葛藤などは端折っている感があり、整合性の取れていないところも多々ありますが、手軽に楽しむ分にはおすすめで、小説の方も読む気にさせてくれる内容でした。

2008/10/19
By ビン・ラーディン (大阪市内) -

 つい先日、原作『カラマーゾフの兄弟』を評判の亀山訳で、半年程かかってやっとの事で通読したが、ストーリーのあまりの冗漫さに辟易し、この漫画版でストーリーを復習しようと思った。

 ストーリー展開も早く、すぐに通読できるのはありがたいが、あの長編を僅か漫画本1冊にまとめるのは当然無理がある。原作の大幅なカット(ゾシマ長老の説教)や重要なストーリーの改変もある。次男イワンは別に革命運動がらみで「大審問官」を語った訳ではないのに、これでは彼の思想があまりに矮小化・軽薄化されてしまっている。風貌もこんなイケメン風でなく、眼鏡をかけたインテリ風でなきゃ。また三男アリョーシャのキャラがやたら軽々しく、なんだか少しバカなのではと思える程だ。

 他方、父親フョードルの描き方は原作以上に現実感があり、絵柄もイメージ通りだった。長男ミーチャも中々上手くキャラが描けていたが、当時のロシア将校の風貌としてはやはり髭があった方が良かったと思う。グルーシェンカ、カテリーナの女性陣はほぼイメージ通りで良かった。

 私は原作自体をあまり評価していないので、対時間効率からすれば本書を読んで粗筋を知り、気になった人は、「大審問官」や「ゾシマ長老の説教」などの名場面だけ、原作に当たれば十分だと思う。

2008/7/8
By フジキセキ "キセキ" (大阪府) -

なぜ「カラマゾフの兄弟」から始めるのか?
実際小説から始めると上巻のイデオロギーに躓く事が多いから。
そこを適当に読み飛ばせば、最期まで読破できますが、真面目に考えすぎて
「自分にはレベルが高すぎる」と考えてしまう読者が出てきます。

次に漫画で荒筋だけでも読んでおけば次の小説にいく準備にもなります。
とにかく大意や荒筋だけでも掴んで下さい。

漫画だから読みやすい、それでいいんじゃないの?
これを読んだ後は漫画「赤と黒」を読んでみてください。
小説のプロットが意外なほどに「カラマゾフの兄弟」にそっくりです。

前回のクエスチョンの回答です。

「滸」は「ほとり」の意味であり、『水滸伝』とは「水のほとりの物語」という意味である(「水のほとり」とは、本拠地である○○○を指す)

○ ○○は?梁山泊です。

今回のクエスチョンです。

カラマーゾフ家の3男の名前は?

まんがで読破シリーズ
http://www.eastpress.co.jp/manga/


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2010年1月28日 (木)

水滸伝を読んだ(まんがで読破19)

まんがで読破 水滸伝を読んだ

上官が過ちを犯しているなら それを正すのは我々臣下の役目だ というセリフに民主党の若手議員の事を思った。林冲や花和尚は民主党にいないか?

本読んでない人は分からないか?
また。対立していた梁山泊と宋が手を結び遼軍を迎え撃つ所では名護の市長選挙もあり梁山泊が沖縄 宋が日本 遼がアメリカに見えてしまった。

これも本を読んでない人は分からないか

早速今回のクエスチョンです。

「滸」は「ほとり」の意味であり、『水滸伝』とは「水のほとりの物語」という意味である(「水のほとり」とは、本拠地である○○○を指す)

○○○は?

前回のクエスチョンの回答です。

「津田は結局一人で温泉へ行き、その宿で清子と再会する。清子は驚くが、翌朝津田を自分の部屋に招き入れる。」


その温泉はどこでしょうか?

答え 湯河原温泉です。


amazonより

内容(「BOOK」データベースより)

悪徳官僚がはびこり正義も道徳も失われた中国北宋時代の末期。悪官高〓(きゅう)の罠にはまり無法者たちが集まる梁山泊へ向かった林冲だが、そこで道義に生きる好漢たちと出会い、彼らとともに腐敗した国を救うべく悪と闘っていく。12世紀初頭に実在した反乱の記録を題材に、数世紀にわたる編纂を経て伝えられた中国四大奇書のひとつを漫画化。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
施耐庵
生没年不詳。元末・明初期の中国の小説家。『水滸伝』の作者あるいは編者の一人とされる人物(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


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2010年1月27日 (水)

「明暗」を読んだ。(まんがで読破 18)

まんがで読破「明暗」を読んだ。

漱石の小説中最長の作品であり、漱石の小説にの中では唯一の女性の視点から書かれた小説です。
漱石の死によって未完に終わった小説ですがこのまま終わらせてもいいような気がします。
この続きを何人かが書いているようですが。


今回のクエスチョンです。

「津田は結局一人で温泉へ行き、その宿で清子と再会する。清子は驚くが、翌朝津田を自分の部屋に招き入れる。」


その温泉はどこでしょうか?

内容(「BOOK」データベースより)
妻との贅沢な暮らしを断てず、親から経済的に自立できずにいる会社員・津田は、ある日かつての恋人・清子の居所を知らされる。家族、親戚、妻、旧友、過去の恋人…。優柔不断で利己的な男をとりまく人々の思惑が交錯する人間ドラマ。精密な心理描写で人間のエゴイズムを追い続けた文豪、夏目漱石の絶筆となった未完の長編を漫画化。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
夏目 漱石
1867~1916。帝国大学英文科卒業後、松山中学校などを経て、イギリスへ留学。帰国後、東大講師を務めながら作品を発表。朝日新聞社入社後は本格的に職業作家としての道を歩み始めるが、晩年は胃潰瘍と糖尿病に悩まされ、『明暗』が絶筆となった。その他作品に『坊っちゃん』『夢十夜』等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


前回のクエスチョンの回答です。

またがった痩せこけた馬の名前は?
従者の名前は?

勿論
馬はロシナンテで従者はサンチョパンサです。


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2010年1月26日 (火)

ドン キホーテを読んだ(まんがで読破 17)

まんがで読破 ドン キホーテを読んだ

かみさんが読むように勧めた。
読んでその理由が分かった。
多分私がそうだと言いたいのだろう。ドンは狂人と思われていたが、実は正気だった。

まんがなので「今ドン キホーテには相手がこんなふうに見えています」と悪の魔法使いがおどろおどろしく絵で描かれているのでイメージを膨らませやすい。
小説のまんが化 はこれから一つのジャンルを形成するのかもしれない
年をとってもドン キホーテのように夢を追い続けたい。
かみさんのこの本を読ませたかった意図とは違うかもしれないが

この本は聖書に次ぐ世界的ロングセラー小説だとか。


2002年5月8日にノーベル研究所と愛書家団体が発表した、世界54か国の著名な文学者100人の投票による「史上最高の文学百選」で1位を獲得した。

17世紀のヨーロッパ文学が散りばめられているようで日本人には遠いところもあるが

————

内容(「BOOK」データベースより)
騎士道物語の読み過ぎで妄想に陥った農民のアロンソ・キハーダ老人は、みずからを伝説の騎士と思い込み、痩せ馬のロシナンテと従者サンチョ・パンサを引きつれ、家族や友人の心配をよそに冒険の旅に出る…。自意識や人間の成長などそれまでになかった「個」の視点を物語に盛り込み、「はじめての近代小説」ともいわれる17世紀の傑作を漫画化。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
セルバンテス
1547~1616。スペインの作家。下級貴族の次男として生まれる。読書漬けの少年時代を過ごすが、青年時代にはスペイン軍に入隊し捕虜生活も経験する。本国に戻った後、作家活動に入り、後世の文学に多大な影響を与えた。代表作『ドン・キホーテ』は聖書に次ぐ世界的ロングセラー小説である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


前回「こころ」のクエスチョンの回答です。

「先生」の台詞

精神的向上心の無い者は○○だ。

○○は何でしょうか?

それは「馬鹿」です。

今回のクエスチョンです。

またがった痩せこけた馬の名前は?
従者の名前は?

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2010年1月22日 (金)

こころ(夏目漱石作) を読んだ(まんがで読破16)

まんがで読破 こころ を読んだ

こころは漱石の作品のなかでも傑作と言われている。
姜尚中さんはこころを最も評価してこう言っている。

夏目漱石は僕にとって一番身近な作家であり、この一冊を選ぶなら、迷うことなく『こころ』をあげる。
http://book.asahi.com/mybook/TKY200807020156.html


友人と恋愛の葛藤に悩み恋人を取ったために罪悪感に苛まれる。
「先生」からの遺書が物語の真相を明らかにする。

Kという「先生」と同じ大学の学生がいる。故郷も「先生」と同じで、同じ下宿にいる。「先生」に裏切られて失恋し、言いようのない寂しさの末自殺する。Kのモデルには、幸徳秋水、石川啄木、清沢満之らの名が挙がっている。

石川啄木晩年の日記にこんな記事がある。

「午頃になって森田君が来てくれた。外に工夫はなかったから夏目さんの奥さんへ行って十円貰って来たといって、それを出した。私は全く恐縮した、まだ夏目さんの奥さんにはお目にかゝつた事もないのである」

 啄木は漱石にもお金を借りていた。
漱石と啄木は朝日新聞に同時に籍を置いていた。

啄木は漱石を強烈に意識していたと思われる。
すこし格好付けた形ではあるが、明治39年(1906年)7月に書いた日記「八十日間の記」にはこうあります。

近刊の小説類も大抵読んだ。夏目漱石、島崎藤村二氏だけ、学殖ある新作家だから注目に値する。アトは皆駄目。夏目氏は驚くべき文才を持つて居る。しかし「偉大」がない。島崎氏も充分望みがある。「破戒」は確かに群を抜いて居る。しかし天才ではない。革命健児ではない。

啄木の誕生日は戸籍によると1886年2月20日の誕生であるが、1885年(明治18年)10月28日に誕生したとも言われている
漱石の誕生日は1867年2月9日
漱石の方が啄木よりも20歳近く年上である。
大先輩の漱石に「偉大」がないと言い切った啄木の自信にはなかなか「偉大」なものがある。

あらすじ

先ず、「私」という人物が居るわけです。そして、旅行中に「先生」と呼ぶことに
なる人物に出会うんですね。そして私と先生の交流が始まるんです。先生は大学
(この場合東京大学を指します)を出ているのにも関わらず、就職もせず、奥さんと
ひっそりと生活しているんです。そして私に対しては優しいんですが、どこか心を
開いてくれない。そしてどこか寂しげなんです。
そして毎月、決まった日には雑司が谷にある墓地へ墓参りに行くんです。
私はそのことが気になって、先生に先生自身のことを色々と聞いたりするんですが、
先生は答えてくれないのです。何故、寂しげなのか、誰の墓に行っているのか。等。
そして、先生は私に対して、急に教訓めいたことを言ったりもするんです。曰く、
「恋は罪悪だ」、「人間は金が絡むと変貌してしまう」等です。

以後は読書感想文で
http://literature.dot.thebbs.jp/1027521168.html

さて今回のクエスチョンです。

「先生」の台詞

精神的向上心の無い者は○○だ。

○○は何でしょうか?

ーーー

前回のクエスチョンの回答です。

人生は歩く○○○、哀れな役者にすぎない。
出番がくれば舞台で騒ぎ、はしゃいでいても、
出番が終われば聴かれることなどない。人生は
白痴の話す物語だ。喧噪と怒りに満ちあふれてはいるが
意味などない。

○○○は何でしょうか?
それは影法師です。
ーーーー

以下amazonより
内容(「BOOK」データベースより)
人間を信用せず、豊富な知識を持ちながら仕事にも就かず、美しい妻と隠居生活を送る「先生」には、人には言えない暗い過去があった。ある日、「先生」の不思議な魅力に惹かれていた「私」のもとに突然、一通の遺書が届く。遺書が物語る「先生」の壮絶な過去とは?日本文学史に輝く文豪・夏目漱石が人間のエゴイズムに迫った名作を漫画化。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
夏目 漱石
1867~1916。帝国大学英文科卒業後、松山中学校などを経て、イギリスへ留学。帰国後、東大講師を務めながら作品を発表。朝日新聞社入社後は本格的に職業作家としての道を歩み始めるが、晩年は胃潰瘍と糖尿病に悩まされ、「明暗」で絶筆となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 まんがで読破

こころ / 小田和正

あおぞら文庫
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/773_14560.html

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2010年1月21日 (木)

「マクベス」を読んだ。(まんがで読破15)

まんがで読破 「マクベス」を読んだ。

人間や組織は悪に染まったり嘘をつきはじめるとどんどん奈落に落ち込んで行ってしまいます。
落ち込んでいった先に悲劇がある。
企業でも個人でも同じだ。
その名作文学がマクベスだ。

能登演劇堂の森から馬に乗って仲代達矢が登場するマクベスを是非観てみたい。

ーーー

今回のクエスチョンです。

人生は歩く○○○、哀れな役者にすぎない。
出番がくれば舞台で騒ぎ、はしゃいでいても、
出番が終われば聴かれることなどない。人生は
白痴の話す物語だ。喧噪と怒りに満ちあふれてはいるが
意味などない。

○○○は何でしょうか?

ーーーー

前回 わが闘争のクエスチョンです。

ヒトラーは小さい頃何になりたかったでしようか?

それは画家です。

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「わが闘争」を読んだ(まんがで読破14)

まんがで読破 「わが闘争」を読んだ。

アーリア人の象徴ハーケンクロイツをシンボルマークにするとか
小声から段々盛り上げて演説を盛り上げるとか
ヒトラーのプレゼンテーションは実に巧妙に考えられていた事がわかる。

ヒトラーのような人間を出さない爲にヒトラーとそのやったことを忘れてはならないと思います。

今回のクエスチョンです。
ヒトラーは小さい頃何になりたかったでしようか?

前回のクエスチョンの回答です。

第一ページの言葉からです。

資本主義の支配のもと
社会は一つの
「巨大な○○の集まり」となる
○○は何でしょうか?

それは商品です。

続きを読む "「わが闘争」を読んだ(まんがで読破14)" »

2010年1月19日 (火)

 続・資本論(マルクス+エンゲルス)を読んだ(まんがで読破13)

まんがで読破 続・資本論(マルクス+エンゲルス)を読んだ

共産党宣言と資本論と同じ事が言える。

(理論書の漫画ドラマ化なので資本論と同じく違う著作物ではある。
しかし漫画ドラマなのでその訴える点に関してはビジュアル的に訴える力がある。)

前半は剰余価値論と商品論で後半は資本論二部三部から取っている。

剰余価値に付いてはこの漫画で十分理解できる。
企業経営者はこの漫画位は読むべきだろう。
(ちなみtwitterによるとホリエモンはこのシリーズを読んでいるようです。)


また最後の恐慌の所の絶対的剰余価値の獲得の為の企業の競争による労働者が被る被害の描写は今の派遣村を思い出させる。

イギリスのあるアンケートで20世紀に最も影響力のあった人がマルクスだったことはこの資本論の分析が今も有効であるということを示しているのだろう。

最後のページは有名なこの言葉です。

みずからの道を
進み他人には
好きに言わせて
おけばいい

常識を疑え!

^^^

今回のクエスチョンです。

第一ページの言葉からです。

資本主義の支配のもと
社会は一つの
「巨大な○○の集まり」となる
○○は何でしょうか?

前回のクエスチョンの回答です。

革命によって
支配階級となり
その支配を自ら
廃止したときー

すべての人の
自由な発展の○○と
なるような
連合体が現れる

○○は何でしょうか?

○○は「条件」です。

ーーー
以下amazonより

商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
産業革命以降、さまざまな商品で溢れかえる現代社会。経済バランスが崩れることが予想されるとしても、なお利益を追求する資本主義社会が抱える矛盾とは?なぜ不況が起こるのか?なぜ失業者が増え、貧富の格差が広がるのか…?『資本論』第1部をベースにした『まんがで読破資本論』の続編として第2部・第3部を漫画化。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
マルクス
1818~1883。ドイツの共産主義者であり革命家。エンゲルスと資本主義に関する考えを共有し、共産主義思想を打ち立てる。『資本論』第1部の主著はマルクスだが、第2部および第3部に関してはマルクスの遺稿を元にエンゲルスの手によって編集・出版された

エンゲルス
1820~1895。ドイツの共産主義者であり革命家。マルクスと資本主義に関する考えを共有し、共産主義思想を打ち立てる。『資本論』第1部の主著はマルクスだが、第2部および第3部に関してはマルクスの遺稿を元にエンゲルスの手によって編集・出版された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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共産党宣言(マルクス+エンゲルス)を読んだ。(まんがで読破12)

まんがで読破 共産党宣言を読んだ

理論書の漫画ドラマ化なので資本論と同じく違う著作物ではある。
しかし漫画ドラマなのでその訴える点に関してはビジュアル的に訴える力がある。
少なくとも私には妻と娘と共産党宣言について話が出来た事に意味があった。

 中にスターリン批判のような描写がありその後の描写がないのでやや消化不良な感じもあった。

マルクスとエンゲルスの著作がアメリカの大学で見直されているという。
このマルクスとエンゲルスの考えが古いと考えるか今も有効と考えるか

読んで考えましょう!

ーーー
内容

古代、中世、近代と、繰り返される階級闘争の歴史。支配する者と支配される者はどういう経緯で生まれたのか、そして現代の資本主義社会に蔓延する問題とその解決策とは…?歴史の流れを科学的に検証する「唯物史観」の視点から、人類がたどるべき道を解明したマルクスとエンゲルスの革命宣言の書を漫画化。

目次

ブルジョアとプロレタリア
プロレタリアと共産主義者
共産主義者の立場

ーーー

今回のクエスチョンです。

革命によって
支配階級となり
その支配を自ら
廃止したときー

すべての人の
自由な発展の○○と
なるような
連合体が現れる

○○は何でしょうか?

ーーー

以下前回のクエスチョンの回答です。

ウエルテルとウィルヘルムの会話からです。

ーー
ウェルテル
人生は一時の夢みたいなものだね
人間の生涯は常にむ無自覚に過ぎるからね

ウィルヘルム
無自覚?
それは何に対してだい?

ウェルテル
この世が○○だということにさ

○○は牢獄です。

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