ある自民党の県会議員の知人のMさんとFacebookでやり取りしたのでここにまとめておきます。
(Mさん)
「そして最後は南越谷駅前にて、自民党青年局の全国一斉街頭行動です。今回も「北朝鮮による拉致問題の解決」と「憲法改正」を、街頭演説で訴えました! 」
「私」
「憲法9条を変えるという訴えであればいいねは押せないです。」
「M さん 少し演説を。「安倍政権下での改憲反対」は、世論調査でも5割を超えています。公明党支持者でも5割を超えています。自民党支持者の方でも5割近くが反対しています。安倍政権がすすめる改憲策動に、道理も大義も、国民の支持もないことは明らかです。」
(Mさん)
「大津留さん アンケートの数字は、どこの調査か、どんな質問の仕方かによってけっこう異なります。
今、自民党が提案しているのは
①違憲と言われる余地を無くす為の『自衛隊の明記』
②巨大地震や津波などが発生した際の『緊急事態対応』
③議員の選挙における『合区解消』
④家庭の経済事情に左右されない質の高い教育の提供を保障する『教育充実』
などであり、今の日本に極めて重要かつ必要な事と判断したものは、政治が国民の理解を求めていかなければなりません。その一環として、自民党青年局は全国一斉街頭行動を行なってます。
ちなみに世界では時代に合った憲法とするため積極的に改正をしています。
ドイツ 62回、フランス27回、アメリカ6回、隣の韓国9回、中国10回、インドに至っては103回!!
戦後、GHQによって作られた憲法を「不磨の大典」の如く改正せずにいる現状に疑問を持つべきだと思います。」
(私)
「Mさん 有難うございます。以下返信です。憲法記念日前のアンケートで改憲反対がどの調査でも増えています。因みにこの朝日の記事では58%です。
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.asahi.com/amp/articles/ASL4R4HT3L4RUZPS005.html%3Fusqp%3Dmq331AQOKAGYAdD4ytPR3oDl0gE%253D
自民党は憲法 が「現状と合わなくなってきた」から憲法を改正する必要があるとしています。
しかし、「現状と合わなくなってきた部分」に該当するものは、自民党が掲げる改憲 4 項目のうち、「自衛隊明記」による 9 条改憲だけです。他の項目は、この 9 条改 憲にともなって必要なもの(②緊急事態対応)か、憲法を変える必要のないものあるい はその合理的根拠に乏しいもの(③合区解消・地方公共団体、④教育充実)です。
改憲の理由とする人口構造の変化などが、なぜ「合区解消・地方公共団体」や「教育充 実」の改憲を必要とするのか説得的な根拠は述べられていません。結局、「安全保障 環境の変化」を口実とした 9 条改憲と、それに密接に関連する緊急事態対応こそが、 本当の意味での「優先的に改正すべき項目」として考えられていると思われます。
憲法が一度も変えられてないのは統治機構に関する規定がなく基本的な事しか書いてないこともあるでしょう。立憲主義の考え方に立てば、多数意思に基づく権力行使に歯止めをかけることこそが憲法の役割なのだから、その憲法が自民党の望む過半数の多数決などで変えられてしまうことがあってはならないのです。
憲法誕生の背景には明治の自由民権運動の植木枝盛の作った民主的な憲法を再発見した鈴木安蔵を中心とする憲法研究会などの流れの上に、時の総理大臣幣原喜重郎が憲法に「戦争放棄」を入れることを提案し、それをマッカーサーがOKした経緯があります。単純な押し付け憲法論は事実と違います。今押し付けと言うならばアメリカと一緒に海外で闘えるようにせよとのアメリカの押し付けの方でしょう。(長くなりましてすみません。一度お話しませんか?)」
以上です。
立場が違う者の間のこういうやり取りは今後も大事だと思います。
勿論憲法9条を守る事に妥協はありませんが。
追記
(Mさん)
大津留さん 慌ただしくしており、お返事が遅くなりました。
まとめ記事ありがとうございます😊
そうですね、そのうちゆっくりお話出来ればと思います。
(私)
Mさん 暖かいお言葉ありがとうございます。
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