カテゴリー「啄木」の記事
2025年5月28日 (水)
2025年5月27日 (火)
東海のの歌は啄木と雨情の合作
野口雨情記念館での表示はなかったが、啄木と雨情は函館と札幌で親交があった。読んだ本にあった啄木と雨情との関係の部分を紹介します。
ーー
民謡詩人で塩原温泉「和泉屋」の主人、泉氏が、雨情から直接聴いた話として、「一悪の砂」にある啄木の有名な一首、
東海の小島の磯の白砂に
われ泣きぬれて
蟹とたわむる
をめぐるエピソードが伝えられている。
この歌、原作は、
東海の小島の磯の渚辺に
われ泣きぬれて
蟹と遊べり
であったという、啄木からこの作品を見せられた雨情が、
「石川さん、これでも良がんしょうが、渚辺は白砂に直した方が良いと思いやんすね。それに遊べりでは子供っぽく聞こえるので「『たわむる』と書き直した方が良いんじゃありやんせんか。私やその方が良いと思いやんすがね。」
といい、いわば合作であの名歌になったという。磯は「なみうちぎわ(の岩の多い所)のこと、渚も「なみうちぎわ」のことで、原作は表現上のダブリがあってよくない。「白砂」は音も澄んで楽しいし、歌のイメージにもぴったり合っている、「遊べり」は、単なる説明に終わっているが、「たわむる」は「われ泣きぬれて」をうけ、青春のやるせなさをよく表している。
啄木の代表作が雨情の添削の結果というのは、啄木ファンには複雑な思いも残ろうが、それよりも、わたしは、あの人一倍自信家でプライドの高い啄木が、雨情の意見にこころよく従ったことに注目したい。同じ思想での意気投合の深さのあらわれとみることができるのではないか。
ーー
奈良達雄「野口雨情こころの変遷-「枯れすすき」や「赤い靴」が問いかけるもの より
2025年5月15日 (木)
碓田のぼる97歳講演
2025年5月15日(木)
碓田のぼる97歳講演
演台に
向かって喋る97歳
碓田のぼるの「嘘はなけれどー」論
啄木の
表現しない思いを言う
碓田のぼるは幾度も言う
1時間以上
立って講演する碓田さん
私の目標この姿なり
昨年を
大きく上回る啄木祭
啄木コンクール受賞者四人壇上
97歳で
講演出来るを目指して生きる
それまでにまだ四半世紀ある
97歳
碓田のぼるの映像残す
きっと意味のある仕事と信じて
水野昌雄
奈良達雄は亡くなりぬ
碓田のぼるは講演している
半世紀以上
指導を受けし碓田のぼる
私は誓う その後を追うと
5月6日の日比谷コンベンションホールでの啄木祭の映像
2025年5月 9日 (金)
笹公人さんの「寺山修司の短歌」
講演会に参加した。3日前に啄木祭をやった同じ日比谷コンベンションホールだった。席も同じ席だった。
以下箇条書き聞き書きメモです。
ーー
・寺山修司 は47歳で亡くなったが生きていたら今年90歳となる。
・彼のスタートは俳句
・便所より青空見えて啄木忌
(寺山は啄木のファンだった)
・文体の特徴
マッチするつかのま海に霧ふかし
みすつるほどの祖国はありや
(これは俳句2句をパクっている)
一本のマッチをすれば湖は霧 富沢赤黄男
・3句切れ2部構成
・寺山修司は短歌初心者に向いている
・俳句を短歌に〜セルフリサイクル
・直喩の歌は少ない
(与謝野晶子は直喩の歌を沢山作っているが、あららぎは直喩を嫌っていた)
・2句切れの歌もある
・山田太一と友人(学生時代は毎日2人は会っていた)
・三人称の歌(神視点)が多い
(思い込みが強い。茂吉のようにいい歌人は思い込みが強い人が多い)
小説のよう
・下の句パワフレーズ(晩年は殆ど下の句から作っているか?)(下の句用のノートがあったか?)
・「啄木が物語を抱え込んだ歌を多く作っている。その点で啄木の強い影響を受けていた。」(佐々木幸綱「月蝕書簡」解説より)
・山田太一の良きライバル
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以下質疑応答
Q俳句を作っているが何をやれば友人が出来るか?
A X(旧Twitter)をやるかい結社に入ればいいでしょう。
Q短歌と俳句の違いは?
死刑囚は短歌を作る。俳句を作る死刑囚はいない。言いたい事を俳句では言い表せない。
ーー
感想
自分も俳句も短歌もやるので寺山修司にも笹公人さんにも親近感を感じた。
寺山が啄木の真似から短歌を始めたと言うのも私と同じであるし、俳句から短歌を作っているというのもまさに同じであり寺山修司をまた読みたくなった。
そのリアリティのなさに今は読まなくなったが、学生時代には寺山修司をよく読んでいた。隠岐に行った時に「寺山修司青春歌集」だけ持って船に乗った思い出がある。
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サイン会
会終了後「シン・短歌入門 」の
サイン会でサインすべき名前の「大津留公彦」と書いた紙を渡したら「存じ上げてます。大御所ですね」と言われた。
3日前ここで啄木祭をやり碓田のぼるさん97歳が1時間立って喋ったんですよ。」と言うと「それは凄いですね」「地元では啄木の人気はどうですか?」と言われるので「三郷でも啄木祭をやりましたがなぜ三郷で啄木祭かと聞かれたのでそれは私がいるからと答えました」と言いました。
良い週末の夜となりました。
以上です。
https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/information/20250509-post_817/
2025年5月 4日 (日)
2025年啄木祭のご案内
5月6日(祝日)14時
日比谷コンベンションホール
で我が師匠碓田のぼるさん(97歳)の講演があります。
参加希望の方は前売り扱いにしますのでダイレクトメッセージをお願いします。
以下で無料zoom配信も行います。
https://us02web.zoom.us/j/9246513214?pwd=VmRKTnFGSXZ0b056WmNJOXBZci90QT09
ミーティングID: 924 651 3214
パスコード: 803142
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碓田のぼるさんの講演項目です。
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いま啄木から受け継ぐもの
2025年5月6日啄木祭
うすだのぼる
はじめに
⑴炭鉱での啄木歌との出会い
⑵北上川の歌碑の裏面の事
1、小樽から釧路へ
①小樽雪の夜の演説会-社会主義への反感を越える
②「釧路新聞」での評論活動
2、啄木における生活の発見。
①妻の家出事件
②第1の発見-生活-その後の文学活動の起動力
③、啄木文学の本質的展開
①「大逆事件との連携
②「韓国併合」について
③評論「時代閉塞の現状」短歌「九月の夜の不平」-その後の作品の扱い方
④歌集「一握の砂」の特質
4、啄木における連帯の発見
①大逆事件への深い関心
②「新しき明日の歌をめぐって
③ (生活)、そして(連帯)の発見による新しい世界への展望
5、啄木から何を学ぶか
① (生活) (連帯)の発見が切り開いた未来への展望
②困難を希望に変えていく意志力
③ 1930年代の啄木継承運動から学ぶこと。啄木会を社会運動化して発展させた。支配権力はなぜ弾圧した
ー啄木が正当に評価されない時代は不幸な時代である-今は幸せか?文科省教科書検定の動き
6 啄木を深めること→時代を深めること→未来への革新的展望を獲得すること 以上
https://www.shinnihonkajin.com/gyoji/2025年啄木祭-2/
2025年4月16日 (水)
地に足をつけた石川啄木は
2025年4月16日(水)
地に足をつけた石川啄木は
「飛行機」は
日記を詩にて表現している
池田功氏は啄木を語る
金田一が
女であったら結婚したいと
書いた啄木恋多き人
啄木の
転向論は意図的創作
保守的思想の金田一京助の
子規褒めし
伊藤左千夫の牛飼いの歌
啄木の歌に通底するか
晩年に
啄木的な歌を残している
土屋文明付和雷同せず
長生きしても
「前衛派」の歌は作らなかっただろう地に足をつけた石川啄木は
2013啄木祭
https://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/2013-9ffe.html
啄木祭
「啄木と大分」語りけり
フンドーキン醤油創業一族との
三郷啄木祭
六度目となりこの年は
やっと八重桜咲き染めるなり
2025年3月 6日 (木)
第六回三郷啄木祭の成功の為に
第六回三郷啄木祭の成功の為に
クラウドファンディングを開始しました。
4月12日(土)14時
三郷啄木祭
(津田道明・大津留公彦講演)
返礼として当日ので映像とまとめをお送りします。(講談:甲斐淳二氏分は放映なし)
第六回三郷啄木祭(zoom)
日時:2025・4・12(土)14時から16:30まで
場所:三郷市希望の郷交流センター
講談:甲斐淳二
演題:「房総花物語」
講師:津田道明
演題:『「啄木短歌」への共感の核心』
ミニ講演:大津留公彦
演題:「啄木の手紙を読む」
ー大分フンドーキン醤油と啄木
啄木を現代に生かす為にご協力をお願いします。
クラウドファンディングサイトです。
https://camp-fire.jp/mypage/projects/833034
リアル申し込み
https://peatix.com/event/4301059
zoom申し込み
https://peatix.com/event/4301113
掲載ブログ
https://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2025/02/post-caa46c.html
2024年5月 9日 (木)
アメリカの戦争に加担しないと宣言する政府を
2024年5月10日(金)
アメリカの戦争に加担しないと宣言する政府を
武力行使の発動条件
地理的制約と装備の制約
平和憲法の力があった
安倍政権は
憲法にも手をつけようとしたが進めなかった
「市民と野党の共闘」という抵抗で
「反撃能力」とはミサイルだけではない
相手国を攻撃する
「戦争する軍隊」への改造
大学も変え
学会も変え
「戦争する国」へ岸田はまっしぐらに
集団的自衛権行使容認と
岸田三文書で
米軍とはまさに攻守同盟条約に
対中国
軍事対決の拠点になり
「日米」同盟から「アジア版NATO」へ
歴史の教訓
軍備競争は破滅を招く
米中軍拡競争に日本は入り込む
戦争を
知らない国民が八十六%
こうなったのは決して偶然ではない
戦争させない
七十九年維持した憲法死んでいない
アメリカの戦争に加担しないと宣言する政府を
参考
2024年啄木祭
2024年5月 7日 (火)
2024年5月6日の啄木祭の映像です
2024年5月6日の啄木祭の映像です 。
https://www.youtube.com/watch?v=uoIrsZqPI7g
ご感想などあればお寄せ下さい。
内容
講演 今、改めて平和憲法の力を考える
講師 渡辺治 (一橋大学名誉教授、九条の会事務局)
講演 啄木と明治憲法
講師 永島民男(新日本歌人常任幹事、治安維持法犠牲者国家賠償同盟中央本部事務局次長)
啄木コンクール受賞者発表・表彰式
以上です。
2024年4月15日 (月)
第五回三郷啄木祭が行われました
4月13日の啄木112回目の命日に三郷市文化会館で行われました。80人の参加でした。
以下の三本立てでした。
■ 講談 「房総 花物語」
■ 弁士 甲斐淳二
■ミニ講演:「漱石の『こころ』のKは啄木か?」
■ 講師 大津留公彦
■ 講演 「教師としての石川啄木」
■ 講師 奈良達雄
二時間強では時間が足りない感じでした。
アンケートでは「講談の話に引き込まれ涙が止まらなかった。」
「啄木と漱石の関係が分かりました」「奈良先生のような先生がたくさん学校にいる未来であることを願っています。」と評価がありました。
来年も4月13日(日)(啄木の113回目の命日)に第六回三郷啄木祭を行います。
YouTube動画を紹介します。https://youtu.be/hAKh3T5wssY?si=4FHmuiVuOmS6xW_L
来月5月6日には東京で啄木祭https://www.shinnihonkajin.com/gyoji/2024年-啄木祭/が行われます。こちらも参加又は試聴下さい。
三郷啄木祭
五回目となり無事進み
窓の外には桜が舞い散る 公彦
より以前の記事一覧
- 「こころ」のKは石川啄木(評論) 2023.12.19
- 国際啄木学会前夜祭文学散歩 2023.11.26
- 啄木祭と言う定型フォーマット 2023.05.08
- 啄木コンクール作品募集期限迫る! 2023.01.12
- 石川啄木と板谷波山 2022.11.08
- 2022年啄木祭碓田のぼる講演全文 2022.07.05
- 2022啄木祭の動画をYouTubeにアップしました 2022.05.02
- 2022啄木祭ご案内 2022.03.16
- 今日は石川啄木の109回目の命日です 2021.04.13
- 第四回三郷啄木祭のご案内 2020.02.18
- 碓田のぼるさんの新著「啄木断章」を読んだ 2019.10.25
- 東京の啄木祭が終わりました 2019.05.13
- 2019年啄木祭のご案内 2019.05.11
- 啄木と一茶 2019.04.11
- 2019年啄木コンクール作品募集 2019.01.04
- 石川啄木の小説「雲は天才である」を読んだ。 2018.09.22
- 碓田のぼるさんの「団結すれば勝つ、と啄木はいう」を読んだ。 2018.07.06
- 東京啄木祭YouTube映像への反応 2018.05.18
- 2018三郷啄木祭が終わりました 2018.04.14
- 4月14日は三郷啄木祭です 2018.04.05
- 紅林進著『民主制の下での社会主義的変革』出版記念討論会 2018.03.26
- 文京区啄木・一葉文学散歩 2017.01.23
- 石川啄木の終焉の地歌碑・顕彰室を巡る 2015.08.18
- 2015啄木祭に参加しました 2015.06.01
- 2015年啄木祭のご案内 2015.04.15
- 2014年啄木祭のご案内(現代における啄木の魅力) 2014.04.06
- 文京区の啄木史跡巡り 2013.12.16
- 啄木祭の映像が昨日youtubeにアップされました 2013.04.20
- 徐京植さんの啄木発見 2013.04.08
- 石川啄木没後百年記念事業への募金のお願い 2012.05.23
- 後を継ぐ!今日啄木の百回忌 2012.04.13
- 「啄木から受け継ぐもの」(2011啄木祭碓田のぼる講演録) 2011.05.15
- 2011年啄木祭のご案内 2011.05.08
- 2011年 啄木コンクールの案内 2011.01.25
- 啄木は龍馬の四代目 2010.05.02
- 啄木とメーデー 2010.05.01
- 2010年啄木祭のご案内 2010.04.29
- 大逆事件シンポのお知らせ 2010.02.05
- 2009年啄木祭参加記 2009.04.29
- 多喜二のラブレターに啄木の歌が・・・ 2009.02.15
- 湯島天神例大祭 2008.05.25
- 啄木ゆかりの喜之床旧跡 2008.05.25
- 2007啄木祭参加記 2007.05.20
- 2007年 啄木祭 2007.04.21
- この歌にははちみつレモンの味がある 2007.03.30
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