カテゴリー「大津留の映画評論」の記事

2023年2月 3日 (金)

私の「ラーゲリより愛を込めて」と本 「収容所ラーゲリから来た遺書」 の感想文と短歌と山本幡男の俳句論など

私の「ラーゲリより愛を込めて」と本 「収容所ラーゲリから来た遺書」 の感想文と短歌と山本幡男の俳句論などです。

映画「ラーゲリより愛を込めて」を観た。 (生きる希望を捨ててはいけません)

 

https://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2022/12/post-892644.html

 

「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」

 

https://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2023/01/post-21121b.html

「収容所ラーゲリから来た遺書」2

https://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2023/01/post-9ccd40.html

 

 

「収容所ラーゲリから来た遺書」3 https://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2023/01/post-8552c5.html

 

「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」audible

https://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2023/01/post-21121b.html

 

山本幡男の俳句論

https://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2023/01/post-45cdbf.html

山本幡男の俳句論を短歌論に変えてみた

 

https://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2023/01/post-fee8df.html

2022年7月20日 (水)

日米の『最高の人生の見つけ方』を続けて見た

休みの718日に夫婦でNetflixで日米の『最高の人生の見つけ方』を続けて見た。

最初に見たのが日本版だったからか馴染みのある日本が舞台だからか日本版の方が心を打った。

 

 アメリカ側からの日本でのリメイクの条件が日本で最高の俳優を使うことであった。アメリカ版のように男優では高倉健もいないので見つからず、女二人の物語にしようと言う事で吉永小百合に白羽の矢が立った。そして相方の女優は吉永の希望で天海祐希となった。

 

癌の宣告をされた2人が亡くなった(と思った)少女の死ぬまでにやりたい10個の事の書かれたノートを入手し2人はそれをやっていく。スカイダイビングをやりエジプトなど世界を旅し、五島など日本を旅する。旅番組のような楽しさがある。

 モモクロのコンサートのシーンは1万人の実際のコンサートの最中に撮影されている。おそらく事前に映画の筋の説明があり1万人が出演者として納得して参加しているという事だろう。

 

 やはり最大の見どころは全く立場の違う癌宣告をされた2人の間に深まっていく人間的なふれあいだろう。

久しぶりに琴線に触れるいい映画を見た。

 

アメリカ版にも触れよう。

こちらはジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの男性陣コンビ。こちらはモーガン・フリーマンの書いたやりたい事リストに基づいてスカイダイビングやエジプトなど世界を旅行する。

 

ニコルソンの役は何にでも積極的で大富豪、フリーマンの役はおとなしいが知的。

 

「人生の価値は自分を認めてくれる人がいるかで決まる」

「人生を楽しめ」

 

やりたいことやらない人生はもったいない。やりたいことをやると言うのは癌宣告の有無に関わらず大事なことだろう。

自分の人生に後悔を残さないようにしたい。

スカイダイビングやプライベートジェットでの世界旅行でなくても、

やるべきことをやりたい。

 出来れば自分を認めてくれる人と一緒に。

 

参考

日本版『最高の人生の見つけ方』

日本版https://wwws.warnerbros.co.jp/saikonojinsei/production_note.html

 

ハリウッド版『最高の人生の見つけ方』

 

https://filmarks.com/movies/9116

2021年11月 2日 (火)

コロニア・ディグニダ: チリに隠された洗脳と拷問の楽園 を観た

コロニア・ディグニダ: チリに隠された洗脳と拷問の楽園 を観た

  

 NET FLIXで全6話を観た。

はっきり言って見終わってすっきりするような映画ではない。むしろ後味の残る映画だ。

 

こう言う映画だ

 

「ドイツからチリに渡ったキリスト教徒たちはカリスマ的な指導者を盲信し、楽園のような共同体を設立。だが、その実態は、拷問と独裁による地獄そのものだった。」

 

2000年代になるまでこの異常な男がチリで生きていたことに驚く。

言わばヒトラー並みの独裁国家をチリの山の中に作ったようなものだ。

しかもこのコロニアは世界初の民主連合政権と言われたアジェンデ政権をクーデターで倒したピノチェット政権の秘密軍事基地のような存在になる。

そしてそこでは考えられないようなことが起こる。

 

アジェンデもピノチェットも動画で見た記憶がないので1970年代を思い出した。アジェンデを倒すには右派の組合の役割も大きかったことを知った。

 

つい連合のことを考えてしまった。

 

以下参考です。

 

コロニア・ディグニダ: チリに隠された洗脳と拷問の楽園 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

 

https://www.netflix.com/jp/title/80196160

 

ちなみにエマ・ワトソンが走りまくる「コロニア」と言う映画もあるようです。https://youtu.be/-LVIZvlaOjM

2019年9月 5日 (木)

「おかあさんの木」を観ました。

先日の土曜日の地元の年金者組合の平和行事でアニメの「おかあさんの木」を観ました。

短歌八首は別に書きましたが更に紹介します。

この物語は前は教科書に載っていたが今は載ってないそうです。

鈴木京香主演で実写映画も戦後70年に作られたそうです。

この映画を観れば軍備を増やし海外で戦闘に参加するのがいかに馬鹿げているか分かるので戦争勢力が教科書から外させたのでしょう。教科書に是非復活して欲しいと思います。平和教育の材料としてこれは最適だと思います。


ここにあらすじがあります。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/おかあさんの木

ここに映画の予告編があります。

(これを見るだけでウルウルします。)

https://youtu.be/iqH1vIeKIPQ

17分の朗読もあります。

https://youtu.be/ZtKdum9Igek

以上です。

2015年12月29日 (火)

2015年に観た映画4本

妻が邦画を見ないというので映画館に行くことがめっきり減った。
変わりに自宅でhuluを観る事が多くなった。
ただし妻が観るのはもっぱら洋画や英米のテレビ番組なので邦画を見たい私は一緒に観ないことが多い。
一緒の部屋には居るのだがテレビに背を向けてパソコンに向かっていることが多い。

一緒に居ながら逆方向を向いている夫婦である。

ブログに書いた分のみ簡単な記事の紹介とともにリンク先を紹介します。

「母と暮らせば」を観た(追記あり)
https://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/post-e6c1.html
最後に「井上ひさしさんに捧げる」という字幕が出てきた。
井上ひさしが広島が舞台の「父と暮らせば」と対で長崎が舞台の「母と暮らせば」を構想していたのを山田洋次が映画で実現した。

優しくて悲しい母と息子の物語です。

私の妻が長崎五島の出身であり言葉や地名になじみがあった。
そして4日前に母を亡くしたばかりで吉永小百合演ずる母が最後に亡くなってしまうのは辛かった。

台本を撮影中に一度も開かなかったという嵐の二宮和也も「硫黄島からの手紙」に続く好演技です。
黒木華も「小さいおうち」に続いての確かな演技です。

この映画はファンタジーで基本構成は井上ひさしが構想していたが脚本は山田洋次であり、完全に山田洋次の世界になっている。
吉永小百合の紹介で山田洋次が直接頼んだという坂本龍一はこの映画の為に28曲を作っている。
特にエンディングのテーマ曲は原民喜の詩に曲を付けたものでこの映画のテーマにマッチしており印象に残るものだった。
それには700人の長崎市民が合唱に参加したという。
この映画は長崎の生んだ世界に広まるであろう歴史的な映画となった。
戦後70年という年の締めくくりに相応しい映画だった。



映画「バビロンの陽光」を観た
https://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/post-c30c.html
イラクの惨状を描いたクルド人の祖母と孫の男の子のイラク北部からバビロンまでのロードムービーです。

イラクのすさまじいい状況がよくわかります。

私はイラクに3年住んでいました。

クルド人地区で最近ISからイラク政府軍が奪還したというキルクックにも住んでいました。

作中に出て来るバビロンの空中庭園等にも行った事があります。

そういう私にはISがバビロンの遺跡を破壊したというニュース等に胸が痛みます。

この映画はバビロンを記録した歴史的映画になるのかも知れません。

湾岸戦争からのイラクでの行方不明者は100万人を超える。


「この国ははどこかで間違えたようです」(映画「風に立つライオン」)
https://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/post-446f.html
この映画は長崎の映画であり五島の映画だ。
事実に基づいている。

この映画は音楽から始まった。
さだまさしの同名の曲「風に立つライオン」から始まった。
この曲に惚れ込んだ大沢たかお(主人公役)がさだに小説化を頼みそれを映画化したものだ。
私もこの曲が好きだった。
しかしさだのこの小説の完成度は高い。
それは事実に基づいているからだろう。

この映画は生き方を考えさせる映画だ。
ケニヤという異郷の地で作られた日本映画は今の日本に生きる我々にこれでいいのかと問いかけて来る。
さだの曲にも「この国ははどこかで間違えたようです」という詩がある。
歌の内容と映画の中身が見事にマッチしている。

映画「舟を編む」を観た
https://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/post-c120.html
言葉の氾濫する映画の多い中で静かな言葉の少ない映画で好感が持てた。
辞書を作るという地味な映画であるが松田龍平と宮崎あおいのラブロマンスでもあり知的な好奇心を誘う映画でもあった。
こういう映画を作れば日本映画はもっと観られるだろう。

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2013年1月16日 (水)

「とんかつ大将」を観た

川島雄三監督の「とんかつ大将」を観た。
なかなか楽しめた。
1952年作というから私が生まれた年に効果された映画だ。
映画黄金時代と言ってもいいのだろう。

長屋の人情と地上げ屋の構図
戦争の悲劇
女の闘い
父と子の物語

いろんな要素があるが当時の景色が見れるのが楽しい。
この時期の映画を観る楽しみはそこが今のどこなのかを探すことだ
この映画は浅草が舞台のようだが詳しい場所まではわからなかった。

私が生まれた年の日本がそこにあった。

以下あらすじです。

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2012年9月24日 (月)

映画「狼よ落日を斬れ」を夫婦で観た。


日曜日の昼間のテレビで映画「狼よ落日を斬れ」を夫婦で観た。
出掛ける予定だったが夫婦で興味のある池波正太郎の原作ということで予定を変更して見ることにした。
3本の映画を一本にしているので2時間40分にわたる長編だったが面白かった。
「その男」と「人斬り半次郎」の原作をベースにしている1974年の作品だ。

時は幕末、場所は京都と江戸から東京へと名前を変える東京と薩摩。
主人公は名もない無外流の剣の使い手である杉虎之助を高橋英樹 が演じる、そしてそれに複雑に絡む人斬り半次郎を緒形拳が演じる。
二人が主人公の本を合体した脚本なので主人公が二人いるようなものだ。
その他の歴史的人物は西郷隆盛、近藤勇、土方歳三、沖田総司、、

随所に池波正太郎の人情の世界がある。
池波正太郎をかなり読んでいるかみさんはここは池波正太郎流と何度もコメントしていた。
主人公は生き方的には真っ直ぐの生き方を貫き、曲がった事が嫌いだ。
新撰組を池波正太郎は書かないそうだが、ここでは主人公ではなく脇役として登場する。

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映画「天地明察」を観た

映画「天地明察」を観た

安井算哲の作った大和暦は朝廷により採用されて貞享暦となったがこれが日本初の国産暦となるった。

その二世安井算哲の物語であり最近少なくなった本格的な時代劇である。

和算の関孝和の名前は知っていたが安井算哲の名前は知らなかった。
渋川春海という別名の方は知っていた。

関ではなく安井算哲がこの日本初の暦の創設という大事業を成し遂げたのは、父のあとを継いで碁所に勤め,幕府の要人を知っており,また京都の陰陽頭安倍泰福から土御門神道その他の流の神道を学び,朝廷とも近かった,という人間関係をフルに使って,初めて達成された政治的事業と言われる。
中国の暦を採用していたのだからそれを打ち破るのは大変だっただろう。

(アメリカとの同盟が大前提で中立になりアジアの国々と協力する等という事は保守政治家には考えられないのと同じだろう。)

このの映画は人間の行き方というものを考えさせてくれる。
いろんな条件を乗り越えて自分の信念を通すことが人間の崇高な生き方だ。
そんなことを教えてくれているようだ。

お勧めの映画です。

Tenchimeisatsu_tops


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2012年9月17日 (月)

映画「あなたへ」を観た。

Photo

敬老の日の今日、映画「あなたへ」を妻と観た。

映画館は中年の人が多かった。

映画のテーマは死を越えた夫婦愛

亡くなった妻の遺骨を遺言により富山から長崎平戸の海まで散骨の為にキャンピングカー風に改造した車で
妻とする予定だったキャンピングカーでの旅行に出かける。

主演の高倉健は年齢は感じさせるが(特に手の皺)、81歳には見えない。

散骨のシーンで終わりかと思ったらラストシーンで意外な展開があった。

印象的な挿入歌です

宮沢賢治 星めぐりの歌 (歌)

以下twitterのretweetです。

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2012年9月 2日 (日)

ムッシュ・ラザール「この映画を1番勧めたいのは橋下(徹)さんよ!」

昨日は先に記事を書いた八丁堀の短歌の講演会があったあと銀座ブラしました。
たまたま時間がぴったりだったので銀座4丁目のシネスイッチ銀座で「僕たちのムッシュ・ラザール」というカナダの映画を見ました。
移民と教育を語るいい映画でした。
いろんな人種の生徒を見てあらためて日本人の国際性の不足を感じました。

Photo

アルジェリア移民のラザール先生の移民の理由ははっきりとは語られない。
冒頭のシーンで前任の先生の自殺のシーンがあるがその理由も語られない。
最後のシーンの前で解雇されたラザール先生が生徒にどう語るのかを楽しみにしていたがそれも無く最後のシーンは主人公の女生徒アリスとの学校で禁じられているハグシーンだった。
(このアリスは小さな恋のメロディーのメロディーに似ていると思った)

移民、自殺に付いての理解は観客に任されている。
この映画は教育をテーマとする大人の為の映画だ。
子や教え子を持つ全ての親に見てもらいたい。

特に尾木ママも言っているように橋下徹氏に見てもらいたい。
先生の口元をチェックするより映画の中の台詞でもあるが子どもの心に寄り添う事が如何に大事かを。。


カナダ・モントリオールの小学校を舞台に、担任教師の突然の死に動揺する生徒たちと、そこへやってきた代用教員との交流を描く人間ドラマ。学校で自殺した女教師の代理として雇われたアルジェリア系移民のバシールは、野暮ったくも真摯(し)な姿勢で生徒たちの心を開いていくが、彼自身も悲しい過去と秘密を背負っていた。

“尾木ママ”こと教育評論家の尾木直樹氏はこの映画をこう絶賛している。

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